AKRacingはゲーミングチェアのパイオニア的存在であり、2015年に日本上陸以来、常に注目を集め続けています。
eスポーツやプロ野球、Jリーグのベンチなど色々なシーンで見かけるようになりました。
ゲーミングチェアにおいて確たる地位を築いたといっていいでしょう。
さて、今回ご紹介するのはAKRacingより新たに登場した「ライフスタイルチェアFAURA(フォーラ)シリーズ」です。
部屋の雰囲気にフィットするフォルムは、ライフスタイルチェアの名に相応しいと感じます。
本記事では座り心地・機能と品質について専門家視点でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
目次
【結論】AKRacing「FAURAシリーズ」の評価から
FAURAがAKRacingの他のシリーズと大きく異なる点があります。それは張地です。
スエード調の張地でアースカラーを採用しているため、合成皮革に比べてインテリア性が高いと感じるのです。
座り心地や品質については後ほど詳しくご紹介しますが、総合的な評価としてはとても高いチェアといえます。
評価できたポイントは以下のとおりです。
高く評価できたポイント
- 雰囲気がいい
- 背もたれの傾斜角度が大きい
- 品質がいい
- 座り心地がいい
- 保証期間が長い
雰囲気については好き嫌い分かれるかもしれませんが、筆者はFAURAのやわらかい雰囲気がとても好みです。
なぜなら、ゲーミングチェアっぽくないから。というのも、ゲーミングチェアというと、どっしりと重たいイメージがありますが、FAURAは違います。

温かみのあるカラーと質感で部屋の雰囲気に馴染みやすいのです。ナチュラルスタイル、シンプルスタイルなど、さまざまなスタイルの部屋にフィットします。
大きめサイズなのに、重たさを感じさせないのは、カラーリングも影響しています。
とくに、座り心地についてはかなり評価できます。やや硬めで弾力性があるクッション(モールドウレタン)は、質の高さを感じますし、長時間座っていても疲れません。しっかりと体圧分散がなされていると感じます。
品質も良いので、所有欲はバッチリ満たされます。
それぞれの詳細については順番に解説していきますが、いずれにしてもデザインや座り心地、品質など総合的に評価できるのは間違いありません。
惜しい点

残念ながら惜しい点が一つだけあります。それはアームレストの機能性がやや劣るという点です。
FAURAは高さ調節しかできないため、前後・横方向・角度調節ができる4Dアームレストに比べると腕のフィット感が劣るのです。

高さだけの調節でも十分といえば十分ですが、より幅広い体格の人にフィットさせるために、4Dアームレストだったら、もっと評価は高かったであろうというのが、率直な感想です。
しかし、表面パッドはポリウレタンでソフトなため角にあたっても痛くないですし、質自体はとても良いです。
どのようなチェアであっても短所の一つや二つはあります。
アームレストにそこまでの機能性を重視しないのであれば、ほぼ欠点のないチェアと言っていいでしょう。
もし、4Dアームレストを希望するなら、オプションでブラックのみ販売しています。
基本情報

| 品名 | FAURA(フォーラ)シリーズ |
| サイズ | 座面幅:53cm 座面までの高さ:(約)前方49cm、後方45cm、中間部47cm 座面奥行き:52cm 背もたれ高さ:88cm |
| 材質 | 張地:布 |
| 機能 | ・高さ調節機能 ・座面チルト ・リクライニング(最大180°) |
| 価格 | 65,780円 |
AKRacingは、オフィスチェア・ゲーミングチェア・ライフスタイルチェア・ゲーミング座椅子などそれぞれシリーズ展開しており、どのチェアも自動車のシートをベースにしたようなデザインは共通しているところです。
FAURAシリーズは「ライフスタイルチェア」に分類され、他のシリーズに比べるとカジュアルで部屋のインテリアに馴染みやすい雰囲気が特徴です。
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座り心地を検証

座り心地は弾力性があって、やや沈む程度の硬さになります。とても座りやすいです。
姿勢が安定する程度の硬さなので、長時間座っていても疲れにくいのがメリットになります。
では、なぜ座り心地が良いのか?
理由はウレタンフォームの質と構造にあります。
立体成形の高密度モールドウレタンと、座面ベースのユニークな構造が織りなすシナジーによって、座り心地を向上させているのです。
モールドウレタンは、安いチェアでよく使われているスラブウレタンと違い、密度が高くクッション性の良さが特長になります。
座面ベース(座面裏面)にも座り心地を向上させる秘密があります。
画像をご覧いただくと分かるのですが、ウェービングテープで座面を支えるといったチェアには珍しい構造になっています。

これはソファの構造体で採用されているのと同じで、チェアで同じ構造がなされているのはとても珍しいことです。
もし、座面裏面が合板だとしたら、もっと底を打つ感じがお尻に伝わってくるはずです。
ウェービングテープを採用するアイデアは面白いと感じました。
サイズ感

サイズは背・座ともに大きめで、ゆったり座れます。
ゆとりのあるサイズのため、ゆったりとリラックスして座れるのが特筆すべきポイントです。
どれくらいゆったり座れるかといういうと、あぐらをかけるくらいです。

身長180cmの大柄な筆者でもあぐらをかけます。あぐらをかいた状態でデスクワークすることも可能です。
それくらいゆとりのあるサイズということです。座面の幅は53cmあり、形状がフラットに近い状態のため、無理のない状態であぐらをかけます。

背中全体を支える大きな背もたれは安心感があります。
クッションによるサポート感
サポートクッションはランバーサポートとヘッドレストの2箇所です。
いずれも取り外し可能ですが、付けている方がフィット感が高まり、座りやすさは向上します。

クッションはソフトかつもっちりとした感触で圧迫感を感じません。ランバーサポートは高さを変えることで腰のあたり具合を微妙に調節することができ、フィットしやすい状態に導きます。

ヘッドレストの高さ調整はできませんが、ゴムバンドで取り付けているだけなので、微妙に位置をズラすことはできます。

身長180cmが座ると、首あたりにヘッドレストがくる位置で、ちょうどいいフィット感を得られます。
背もたれのリクライニング

背もたれのリクライニングは180°(ほぼフラット)まで倒れます。これはゲーミングチェアとしては相当大きなリクライニング角度です。
仮眠を取ったり、リクライニングしてゆったり座りたいときに便利に感じます。
オプションのフットレストがあれば完全に昼寝モードです。

リクライニング操作はとても簡単です。
自動車のシートと同じようにレバーを引くだけ背もたれが後方へ倒れます。背もたれの位置固定は任意の位置で固定可能です。
座面チルト機能の快適さ

座面チルト機能とは、簡単にいうと座面に傾斜角度を付けた状態で固定できることです。
座面後方を下に下げることで重心が後方へ移動し、後傾姿勢が取りやすい状態で作業ができるようになります。
傾斜をつけるほどくつろぎやすく、快適性(リラックス)が増します。後傾姿勢で作業したい人にはおすすめの機能です。
しかし、残念ながら操作性はあまり良くありません。目一杯角度をつけた状態で固定しようと思うと、それなりに力が必要です。
座り心地の評価まとめ

座り心地についてまとめます。
- 長時間座っても疲れにくい
- 座・背のサイズが大きめでゆったり座れる
- ヘッドレスト、ランバーサポートのおかげでフィット感が高い
総合的に見て、座り心地は申し分なく快適です。なんといってもクッション性が非常に良く、お尻が痛くなりません。
他のチェアと比較しても感じることですが、AKRacingのチェアのクッションはかなり良いです。
スラブウレタンよりも弾力性に優れたモールドウレタンを採用し、ソファのようにウェービングテープで荷重を支える構造は、座り心地へのこだわりを感じられます。

ヴォリュームたっぷりのクッションはヘタリにくく、安心感があります。さすがゲーミングチェアを代表するメーカーと感じました。
デザインと質感

冒頭でも申し上げましたが、FAURAでもっとも注目したいのは張地です。スエード調のファブリックを採用しており、全体的に温かく柔らかい雰囲気に仕上がっています。
ゲーミングチェアというと、合成皮革が多いですが、自宅の部屋に合わせようと思うと、ちょっと重厚感がありすぎて部屋のインテリアに馴染まないということも。
しかし、FAURAはとてもインテリアに馴染みやすいのです。

白の壁紙にもよく似合います。
しっかりとした重厚感のあるデザインながら、そこまで主張しすぎないところが、本商品の魅力だと感じます。

張地の手触りは滑らかで、まさにスエードの質感です。滑りにくいため、座滑りしてお尻が前方へずり落ちてしまうことがありません。

座裏金具の浮遊した感じがカッコいい!高級オフィチェアで見かけるようなデザインです。

脚ベースは直径66cmと大きく安定感があります。リクライニングしても転倒してしまうようなことはありません。
アルミダイキャストを採用しているのも高級感を感じるポイントです。

キャスターはPU(ウレタン)キャスターで床を傷つけにくい特徴があります。一般的なナイロンキャスターに比べて音が静かなのもメリットです。
耐久性について

まず、FAURAには5年保証がついています。これはチェアの保証期間としては長いほうです。
5年保証があるのは、それだけ耐久性が高いという根拠を示しているともいえます。
チェアの躯体となるフレームは太く、背もたれ・座面それぞれの構造もかなりしっかりしています。
チェアでもっとも劣化が見受けられやすいウレタンフォームについても、密度が高く分厚いので、簡単にヘタってしまうことはないと感じます。
かなりしっかりとした構造とパーツを採用しているので、5年という長期保証がつけられるのでしょう。
細部まで見ましたが、たしかに耐久性は高いと断言できます。
FAURAをおすすめしたい人

FAURAは質の高さから上質なゲーミングチェアを使いたい人におすすめですが、さらに深掘りしますと…
- 大柄な人
- ゆったり座りたい人
- 部屋に馴染むデザインを求める人
FAURAはサイズが大きめなので、身長180cmの筆者でもゆったりと座ることができます。耐荷重も150Kgなので安心して使えますよ。
ただし、身長が150cm以下の人には大きすぎる場合があります。座面高さが前方部で約49cmありますから、かかとが床に接地しない可能性があるのです。
気になるようなら、足置きを用意すれば小柄な人でも座りやすくなります。
ゆとりを持って座れるのは大きめサイズのFAURAならではの魅力です。
最後に
家具コンパスでは、これまでにAKRacingのチェアを3機種ご紹介してきました。
いずれも共通していえるのは、品質と座り心地に対する評価です。どのチェアも品質と座り心地が抜群に良いです。
これは忖度でもなんでもなく、数えきれないほどのチェアを検証してきたからこそ言えることなんです。
FAURAはアームレストの機能性が乏しい(高さ調節のみ)弱点がありますが、それ以外は本当によくできたチェアです。
安くありませんが、所有欲を満たし自分をワンランク高めてくれるような、そんなチェアだと感じます。


