Amazonベーシックより販売されている「ゼログラビティーチェア」は、最高のリラックス感を味わえるリクライニングチェアです。
同機種のコールマン「インフィニティチェア」とも徹底比較しましたので、詳しく解説します。
なお、インフィニティチェアのレビューについては家具コンパスの姉妹サイト「イスコレ」でもご紹介しています。
・家具業界で20年以上働いているマーケター
・商品開発やアドバイザーなど幅広い分野で活動中
目次
ゼログラビティーチェアはこんな方におすすめ
ゼログラビティーチェアは、リラックスしたい方に最適のリクライニングチェアです。
フットレスト付きなので、上半身だけでなく足先までリラックスできるのはとても魅力的。
大きなサイズのわりにお値段が安いところも注目ポイントです。
キャンプやアウトドアでたまに使用するのも良いですが、自宅でリラックスするためのチェアとして使うのもおすすめです。
メリット・デメリット
メリット
- 頭から足先まで全身リラックスできる
- クッションは位置調節可能
- 折り畳みできる
- お値打ち
デメリット
- 大きくて場所を取る
- 重たくて持ち運びが大変
ノーリー
座り心地
座り心地は底打ち感がなく、とてもリラックスできます。
座面が傾斜しており重心が自然と後ろにいくのがこのチェアの特徴。
アームレスト付きなので腕もリラックスできるところが良いですね。
中間あたりで固定した状態はテレビを見るのにちょうど良い角度です。
最大の傾斜角度
昼寝したいときや、夜空を眺めたいときには背もたれをいっぱいまで傾斜。
無重力感を味わうことができます。
最初のうちは転倒しないか少し不安になりますが、脚間は広く安定感もあるので問題ありません。
クッションが快適
本商品は位置調節できるクッションが付属しています。
位置調節はゴムバンドを上下にずらすだけ。簡単です。
やや硬めのクッションは、枕がわりにするのにちょうど良いです。
背もたれを倒さない場合は、クッションの位置を下の方にすることで腰や背中がラクになります。
リクライニングせずに長時間座る場合におすすめの使い方です。
アームレストで腕をリラックス
大きなアームレストに腕をかければ肩・腕・肘までリラックスすることができます。
前方部の形状がややカーブしていて、腕がフィットしやすいのも魅力的なところ。
収納効率
折り畳んだ状態は幅66cm 奥行12.7 高さ94.4cm。
折り畳めるので便利ですが、押し入れに収納するとなるとかなりスペースを取るのが弱点です。
重量も約7.5Kgと重いのもデメリット。
キャンプで持っていくなら車の荷台に載るかを事前に確認しておくことをおすすめします。
品質
生地
生地はポリエステルで、ややサラッとした質感です。
帆布生地に比べて通気性が良く熱がこもりにくい素材ですが、吸汗生地ではないので汗をかいたら普通にベタつきます。
塗装
フレームの塗装はマットでザラつき感があります。
落ち着きがあって良い感じです。
気になるところ
座面左右にネジキャップが付いているのですが、わりと簡単に外れました。
なくても使用上支障はなさそうですがちょっと残念なポイントではあります。
自宅でくつろぐのに最適です
本商品はアウトドアで使うのはもちろん、リビングやベランダで使うのに最適です。
ヘタなリクライニングチェアを買うより、フットレストも付いていますしとてもリラックスできます。
実際に筆者は今、本商品をソファの代わりに置いて使用しています。
ノーリー
コールマンのインフィニティチェアと比較
コールマンで販売している同タイプのインフィニティチェアと比較しました。
違いについて解説します。
メーカー | Amazon | コールマン |
品名 | ゼログラビティーチェア | インフィニティチェア |
サイズ | 使用時:幅66 奥行:最大153 高さ110cm 収納時:幅66 奥行:12.7 高さ94.4cm | 使用時:幅69 奥行:最大166 高さ110cm 収納時:幅69 奥行:15 高さ90cm |
材質 | スチール、樹脂、ポリエステル | スチール、樹脂、ポリエステル |
重量 | 7.48Kg | 8.8Kg |
耐荷重 | 136Kg | 100Kg |
価格 | 7,583円 | 10,728円 |
販売開始 | 2016年12月 | 2018年3月 |
サイズを比較
左がコールマン、右がAmazon
サイズはゼログラビティーチェア(Amazon)よりもインフィニティチェアの方がやや大きめ。
サイズが大きいほどゆったり座れるということになりますが、その分かさばって収納しにくいというデメリットもあります。
左がコールマン、右がAmazon
背もたれの長さは約3cmほどインフィニティチェアの方が長いです。
左がAmazon、右がコールマン
背もたれからフットレストまでの長さは約3cmほどインフィニティチェアの方が長いです。
つまり高身長の方はインフィニティチェアの方がゆとりを持って座れるということになります。
リクライニング角度を比較
上がAmazon、下がコールマン
リクライニングはインフィニティチェアの方が傾斜角度が大きいです。
写真をご覧頂くと分かりますが、フットレストがやや下がっているのがゼログラビティチェア(Amazon)でほぼ直角なのがインフィニティチェア。
フットレストの微妙な角度の差がリラックス感に違いが出ているということになります。
背の傾斜もインフィニティチェアの方がやや大きいので、それだけ寝転がる状態に近いということです。
ヘッドレストの比較
左がAmazon、右がコールマン
ヘッドレストはどちらも任意の位置で固定できますが、作りに違いがあります。
ゼログラビティーチェア(Amazon)はバンドで留める方法に対して、インフィニティチェアはスライドさせる方法。
動かしやすさと見た目の良さは、インフィニティチェアの方が優れていると言えます。
硬さはゼログラビティーチェアの方が硬くてしっかりしており、反対にインフィニティチェアの方はヴォリューム感にやや欠けます。
背面から見ると、ゴムバンドがないコールマンの方がスッキリと見えます。
リクライニング固定の比較
左がAmazon、右がコールマン
リクライニング固定は、どちらもアームレストの下部に付いているツマミで行います。
ゼログラビティーチェア(Amazon)は回転させて固定するノブに対して、インフィニティチェアはレバーで固定するタイプ。
レバー式のインフィニティチェアの方が操作はしやすく固定の精度も高いです。
ゼログラビティーチェアは締め付けが緩いと背もたれが動きやすいので注意が必要です。
生地の質感を比較
左がAmazon、右がコールマン
生地はどちらもポリエステルで、難燃など特殊な機能は付いていません。
硬さは同じですが、大きな違いは手触りとツヤです。
インフィニティチェアの方がツヤがあり、滑りにくい生地を使用しています。
ノーリー
ビスを比較
左がAmazon、右がコールマン
少し気がつきにくい点ですが、ゼログラビティーチェア(Amazon)の方はビスの色がメッキ色で、インフィニティチェアはフレームの色に合わせて黒く塗装されています。
細かな点ですが、ビスは本体にたくさん使用されているので、見た目の印象を変える要素でもあります。
運びやすさ
どちらのチェアも重くて大きいため、決して運びやすいとは言えません。
しかしインフィニティチェアはキャリーハンドルがついているので、その分運びやすさは勝ります。
ゼログラビティチェアはキャリーハンドルがなく抱えて持つ必要があります。
重さはゼログラビティーチェアの方が1Kg以上軽いですが、それでも7Kg以上あるので重いことに変わりありません。
品質の違いまとめ
細かい部品に至るまでチェックしましたが、品質の良さではコールマンの方に軍配が上がります。
作りが丁寧なのはコールマンというのは二つ並べてみてよく分かりました。
ただゼログラビティーチェア(Amazon)の品質が悪いかと言えばそういうわけでもありません。
あくまで二つ並べて比較した結果となります。
結論:Amazonとコールマン、どっちを買うべき?
Amazonの「ゼログラビティーチェア」とコールマンの「インフィニティチェア」を比較して解説しましたが、どちらにするか決めるポイントは2つです。
・値段の安さならゼログラビティチェア
どちらのチェアも一度座ったら動きたくなくなるほど快適ですが、究極にリラックスできるのはコールマンの方です。
しかし値段は約3,000円ほどAmazonの方が安いので、この差でどちらを優先させるか決めると良いでしょう。
ゼログラビティーチェア(Amazon)
インフィニティチェア(コールマン)
【メーカー比較】ゼログラビティチェアで本当のおすすめはどれ?
ゼログラビティチェアは訳すと「座ると無重力になるチェア」。
そして同様のコンセプトで他メーカーからもゼログラビティチェアは販売しています。
しかし正直なところゼログラビティチェアはどのメーカーもデザインは似たり寄ったりという感じです。
数々のアウトドアメーカーのゼログラビティチェアを検証、比較してみて…
座り心地の良さでいうとコールマンのインフィニティチェアに勝るものはありませんでした。
価格や品質の違いはあれど、インフィニティチェアのコスパは非常に優れています。
まとめ:ゼログラビティーチェア、インドアでフル活用したい!
Amazonのゼログラビティーチェアは任意の位置で角度調節して座れるのが魅力。
眠くなってきたら背もたれを目一杯に倒して、昼寝するのも贅沢な使い方です。
コールマンのインフィニティチェアに比べて、リラックス度と品質の良さではやや劣るのは否めませんが、値段の安さはとても魅力的です。
アウトドアだけでなく、室内でパーソナルチェアとしてフル活用するのも良いですね。
ぜひ無重力の状態になって、ゆったりと身体を休めてください。体力も回復しますよ!
ノーリー