柏木工の家具は、
「オーナーにやさしく寄り添い、ともに成長してゆく」
こんな言葉がピッタリだと筆者は感じています。
家具の名産地である飛騨高山で、熟練の職人によって作り出される柏木工の上質な家具たち。
ところで、柏木工が多くの人を魅了する本当の理由はなんでしょうか?
デザインがいいから?
高品質だから?
それだけなら、他にも人気の家具メーカーはたくさんあるはず。
考えるほど興味が湧いてくる…
ということで、高山ショールームへ訪問して本当の魅力を探ってきました。
今回『柏館』(高山ショールーム)の店長様に撮影の許可を頂きましたので、ショールームの写真とともに紹介します。
・家具業界で20年以上働いているマーケター
・商品開発やセールスなど幅広い分野で活動中
目次
基本情報
会社名 | 柏木工株式会社 |
設立 | 昭和18年3月27日 |
業務内容 | 木製家具の製造・販売 建具の製造・販売 |
ホームページ | https://www.kashiwa.gr.jp |
柏木工は自社工場(飛騨高山・古川)が2拠点あり、KASHIWAブランド(家具)は飛騨高山工場で、建具は古川工場と部門を分けて生産しています。
年商は50億円以上あり、全国の家具製造業売上ランキングでは常に10位以内にランクインしています。
国産木工家具メーカーに絞ったら、全国TOP3に入るくらい大きなメーカーです。
ショップ情報
ショップ | 住所 |
KASHIWA TOKYO(東京) | 東京都渋谷区渋谷1-1-8 青山ダイヤモンドビル1F,B1F |
KASHIWA YOKOHAMA(横浜) | 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークプラザ4F |
KASHIWA NAGOYA(名古屋) | 愛知県名古屋市中区栄2-9-3 伏見第一ビル1F |
KASHIWA TAKAYAMA(高山) | 岐阜県高山市上岡本町1-260『柏館』 |
KASHIWA OSAKA(大阪) | 大阪府大阪市北区西天満2-6-8 堂島ビルヂング1F |
KASHIWA FUKUOKA(福岡) | 福岡県福岡市博多区下川端町3-1 博多リバレインモール2F |
柏木工の家具の魅力
柏木工の魅力ですが、まず第一にデザインのよさが挙げられます。
家具を購入する際に、デザインは無視できませんよね。
部屋の質の向上に直結しますから。
しかし、デザインは見た目だけに影響するわけではありません。
使いやすさにも影響するのです。
柏木工は日本の家具メーカーで国内生産にこだわっています。
つまり、日本人にとって使いやすいようデザイン設計されているのです。
デザインにやさしさを感じられる
柏木工の家具は、なんだか優しさを感じられるデザインが多いです。
全体のフォルムにもいえますが、ボルトやナットなど金属類のパーツが目立たないのも関係しているかもしれません。
やさしく温かみのあるデザインは癒し効果抜群です。
ヨーロッパのトレンドにあるような際立ったデザインではなく、
しずかに主張する
こんなイメージが柏木工にはあります。
トレンドを追いすぎないところに、親しみさえ覚えます。
繊細な形状は、意匠のことだけ考えていたら実現できません。
なぜなら、耐久性が伴わないからです。
柏木工は加工技術が高いゆえ、デザインの自由度が高いのでしょう。
和の要素を取り入れながらも洋スタイルの部屋に合うデザインは、絶妙な魅力があります。
使いやすいサイズ感
欧米のデザイナーズチェアや、輸入の低価格チェアは日本人にとってサイズが大きすぎて使いにくい場合があります。
なぜなら、欧米人と日本人では体格が違うからです。
その点、柏木工は日本人の体格に合うよう設計されているので、使いやすい(座りやすい)のです。
椅子に関していうと、座りやすいというより「身体になじむ」という表現が的確かもしれません。
座ってみると、本当に日本人の体格に合うよう配慮していることがうかがえます。
高度な加工技術
椅子、ソファ、テーブルなどじっくりと拝見しましたが、柏木工の家具はじつに精度が高いと感じます。
とくに「角」は加工技術が問われるところ。
なめらかで繊細な角はずっと触れていたくなる気持ちよさがあります。
上質で長く使える
柏木工の家具は上質そのものです。
高品質のため長く使えますし、もし破損してしまっても修理できます。
購入後10年間という長期保証は品質に対する自信の表れでしょう。
価格帯は?
どのメーカーと比較するかもにもよりますが、柏木工の家具は安くはありません。
シリーズの中にはお手頃な価格の家具もありますが、それでも気軽にサクッと買える価格帯でないことは確かです。
じつはコスパがいい?
柏木工について調べてみると、安くないけどコスパはいいのでは?と感じました。
なぜなら使用できる期間が長いからです。
たとえば、10万円の椅子を20年間使用するとしましょう。
1年あたり、たったの5,000円で使える計算になります。
1万円の椅子の場合、20年間使えるなんて考えられません。
そもそも、安い家具は保証も短期間でしょう。
まとめますと、柏木工の家具は長く使えるだけにコスパがいいといえるのです。
こんな方は、ぜひ柏木工の家具を使ってほしい
柏木工の家具はデザインがよく、使いやすさの面でも優れています。
これだけでもKASHIWAブランドを使う理由になりますが、もう少し掘り下げてみましょう。
大切に長く使い続けたい人
一つ一つの家具を大切に長く使いたいなら、柏木工の家具はとてもおすすめです。
保証期間も10年と長いですから安心できます。
親から子へ代々引き継いで使い続けられるのも、柏木工の魅力ではないでしょうか。
新築を建てる人
最近では、木の温もりが感じられる家や部屋づくりを目指す人が増えています。
ナチュラルテイストや北欧スタイルは根強い人気がありますよね。
和の要素が多い部屋だって、木工家具は外せません。
さまざまなシーンに合うデザインは、柏木工の魅力でもあります。
これから新築する予定の方で、家具のスタイルをどうしようか迷うなら、ぜひチェックしてみてくださいね。
これから家族が増える予定の人
柏木工の家具は大人だけでなく子ども向けの商品もあります。
インテリア空間の雰囲気を崩さず、安全性の高いキッズチェアはプレゼントにも最適だと感じます。
一番人気でおすすめの椅子
店長様に、一番人気の椅子はどれか聞いてみました。
それがコチラ。
2001年に発売し、20年以上のロングセラーになっているとのこと。
まさにタイムレスな椅子ですね。
発売開始当時は市場の反応が思わしくなかったそうですが、2014年にグッドデザイン賞を受賞し、いまでは海外でも日本デザインの代表作として地位を確立しているそうです。
名作チェアのオーラを感じます。
背フレームの両端がまっすぐに伸びて、そのまま前脚になっています。
それにしても、繊細さとダイナミックさを兼ね備えたデザインはお見事です。
背中が痛くならいように中央部はフラットに、なめらかな仕上がりになっています。
この形状によって、背のフィット感を高めています。
画像だと伝わりにくいのですが、座面は立体形状になっていて、お尻が痛くなりにくいよう配慮されています。
サイズも絶妙で、お尻から背中にかけてのフィット感がとても心地いいです。
CIVILはシリーズになっており、デスクチェアやソファ、TVボードもあります。
そういえば、高山ショールームの入り口にも大きなCIVIL CHAIRがありました。
迫力満点です。
どこで購入できる?
柏木工の家具は、以下のいずれかで購入できます。
・代理店
・公式オンラインストア
高山ショールーム(柏館)は必見
高山へ旅行する際は、ぜひ高山ショールーム(柏館)に立ち寄ることをおすすめします。
なにも、
「家具を買う予定がないから立ち寄れない」
なんて考える必要はありません。
雑貨もありますし、カフェも併設していますから気軽に立ち寄れますよ。
営業時間 | 9:30~17:30 |
カフェの営業時間 | 10:30~16:00 |
駐車場 | あり |
ショールームは開放感のある空間で、一歩足を踏み入れると木の温もりに包まれます。
居心地がとてもいいです。
ショールームでは、その場で家具を体感できるのが魅力です。
椅子はそれぞれ座り心地が違いますから、試座しながら比較できるのはうれしいですね。
家具はテーマに沿って組み合わせて展示されています。
椅子に合うテーブルが一緒に並べてあるといった具合です。
セットでコーディネートできる家具が多いのも、柏木工ならではの魅力といえます。
カフェコーナーでは、柏木工の椅子に座りながらゆったりと過ごせます。
木工雑貨もたくさんあります。
家具が目当てでなくても楽しめますよ。
子ども用の木製おもちゃもあります。
かわいいカードスタンド。
2Fには飲食店など業務用で使用できる家具の展示もあります。
法人が相談できるのも、柏木工の強みなのでしょう。
さいごに:育てるように使いたくなる家具
家具量販店が続々と進出し、ネット家具通販も台頭しているなか、木工家具業界は厳しい状況が続いているメーカーが多いです。
しかし、柏木工はそんな逆風にも負けず、たくさんの人々を魅了し続けています。
デザイン、使いやすさ、品質。
どれをとっても最高だと感じられることに、多くの人が気付いているからでしょう。
まだ柏木工の家具を体感したことがないなら、ぜひ一度最寄りのショールームへ行ってみてくださいね。
温かく居心地のいい空間で、柏木工の素晴らしい家具を堪能できますよ。
そして、購入したら「育てるように」使ってほしいです。
上質な木工家具は、メンテナンスしながら長く使うほど味わい深くなります。
さいごまでお読みいただき、ありがとうございました。